NISAの仕組みや、買うべき商品(投資信託)について分かってきたら、次はいよいよ「どこでNISA口座を作るか」を決めるステップです。
「いつも使っている近所の銀行でいいかな?」
「証券会社ってたくさんあって、どこを選べばいいか分からない」
「SBI証券とか楽天証券ってよく聞くけど、何が違うの?」
とお悩みではありませんか?
実は、NISA口座は「どこで作るか」によって、買える商品や引かれる手数料、さらにはもらえるポイントまで全く異なります。最初に間違った金融機関を選んでしまうと、数十年後に手元に残るお金が数十万円〜数百万円も変わってしまう可能性があるのです。
この記事では、2026年最新の状況を踏まえ、初心者が絶対に選んではいけない金融機関と、おすすめのネット証券(SBI証券・楽天証券)の徹底比較、そしてあなたにピッタリの選び方を分かりやすく解説します。
1. 絶対に知っておくべき鉄則「銀行・窓口でNISAを始めてはいけない」
まず、これからNISAを始める初心者の方に、絶対に守っていただきたい鉄則をお伝えします。
それは、「近所の銀行や郵便局、対面型の証券会社の窓口でNISA口座を作らないこと」です。
親しみがあるからといって、普段から給与振込などで使っているメガバンクや地方銀行の窓口にNISAの相談に行くのは、最もやってはいけないNG行動と言えます。その理由は以下の2つです。
理由①:手数料が安い「優秀な投資信託」が売られていない
第3回でお伝えした通り、初心者が買うべきは「手数料(信託報酬)が0.2%以下の、優良なインデックスファンド(全世界株式やS&P500など)」です。
しかし、実店舗のある銀行や証券会社では、これらの超低コストな商品を取り扱っていないことがほとんどです。なぜなら、手数料が安すぎて銀行側の儲けにならないからです。
理由②:「銀行が儲かる商品」をおすすめされてしまう
窓口に行くと、親切な担当者が「今、この商品が人気ですよ」と勧めてくれます。しかし、そこで勧められるのは、購入時手数料が3%もかかったり、毎月の管理費(信託報酬)が1.5%以上もするような「銀行や証券会社がガッツリ儲かる商品」であるケースが非常に多いです。
「プロが勧めてくれたから」と安易に買ってしまうと、長期間にわたって高い手数料を取られ続け、本来得られるはずだった利益が大きく削られてしまいます。
2. 初心者が「ネット証券」を選ぶべき4つの圧倒的な理由
では、どこでNISA口座を作るべきか。結論は「大手のネット証券」一択です。
ネット証券とは、街に店舗を持たず、インターネット上(スマホやパソコン)だけで取引が完結する証券会社のことです。
ネット証券を選ぶべき理由は、次の4つの圧倒的なメリットがあるからです。
- 「ボッタクリ商品」を無理に買わされる心配がない営業マンがいないため、自分のペースで、本当に必要な優良商品だけを冷静に選ぶことができます。
- 手数料が業界最安水準(ほぼ無料)店舗の家賃や人件費がかからないため、その分、手数料が極限まで安く設定されています。「eMAXIS Slim」シリーズのような、信託報酬が0.1%前後の超優良ファンドも豊富に揃っています。
- 100円から気軽に投資を始められる銀行などでは最低投資金額が「1万円から」といった制限があることも多いですが、ネット証券ならワンコインの「100円」から投資信託の積立が可能です。
- 「クレカ積立」で毎月ポイントがザクザク貯まるこれがネット証券最大の魅力です。毎月の投資信託の買い付けを「提携するクレジットカード」で決済することで、投資額に応じて0.5%〜1%以上のポイント(楽天ポイントやVポイントなど)がもらえます。※現在は月10万円までクレカ積立が可能です。
3. 【2026年最新比較】NISAは「SBI証券」か「楽天証券」の2択でOK!
「ネット証券が良いのは分かったけれど、たくさんあって選べない…」という方。ご安心ください。
現在、日本のネット証券は「SBI証券」と「楽天証券」の2強状態となっており、口座開設者の圧倒的多数がこの2社のどちらかを選んでいます。
この2社のうちどちらかを選んでおけば、将来「しまった!」と後悔することはまずありません。両社の特徴を一目で分かるように比較表にまとめました。
| 比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
| 口座開設数 | 業界No.1(トップ独走) | 業界トップクラス |
| つみたて投資枠の取扱数 | 約220本(非常に豊富) | 約220本(非常に豊富) |
| おすすめ投資信託の有無 | eMAXIS Slimシリーズ等あり | eMAXIS Slimシリーズ等あり |
| 貯まる・使えるポイント | Vポイント、Ponta、dポイント等 | 楽天ポイント |
| クレカ積立の対応カード | 三井住友カード | 楽天カード |
| アプリの使いやすさ | 情報量が多く、少し慣れが必要 | 直感的で初心者にとても優しい |
| こんな人におすすめ | 選択肢の多さとポイント還元重視 | 楽天ユーザー、画面の分かりやすさ重視 |
見ての通り、「選べる商品の良さ」や「手数料の安さ」という一番重要な部分において、両者に大きな差はありません。どちらを選んでも、世界最高水準の環境でNISAを始められます。
では、何を基準に選べばいいのでしょうか?それぞれの証券会社の強みと、どんな人に向いているのかを詳しく見ていきましょう。
4. 業界No.1の王者「SBI証券」のメリットとおすすめな人
SBI証券は、国内の証券会社の中で最も口座開設数が多く、圧倒的な人気を誇る「業界の絶対王者」です。
SBI証券の3つの強み
- 複数のポイントから好きなものを選べる「Vポイント(旧Tポイント)」「Pontaポイント」「dポイント」「PayPayポイント」「JALマイル」などの中から、自分が貯めたいポイントを設定できます。投資信託を持っているだけで毎月ポイントが貯まる「投信マイレージ」という独自のサービスも非常に強力です。
- 三井住友カードとの相性が抜群(クレカ積立)「三井住友カード(NL)」などでクレカ積立を行うと、投資額に対してVポイントが貯まります。コンビニや飲食店などでVポイントをよく使う人にはたまりません。
- 将来、株を本格的にやりたくなったときの選択肢が最強将来的に「アメリカの個別株を買ってみたい」「日本の高配当株を1株ずつ買いたい」と思ったとき、SBI証券は外国株の取扱数や手数料の安さで一歩リードしています。
⚠️ SBI証券のデメリット
機能が多すぎて画面に専門用語が並ぶため、アプリやパソコンの画面(UI)が少しゴチャゴチャしています。「スマホの操作が苦手」という完全初心者にとっては、最初はどこを押せばいいか迷ってしまうかもしれません。
▶︎ SBI証券はこんな人におすすめ!
- 三井住友カードを持っている人
- Vポイント、Ponta、dポイントをメインで貯めている人
- 将来的に株の個別銘柄など、投資を幅広くやってみたい人
5. 初心者への優しさNo.1「楽天証券」のメリットとおすすめな人
楽天証券は、とにかく「使いやすさ」と「楽天経済圏との連携」に特化した、初心者に最も優しいネット証券です。
楽天証券の3つの強み
- 画面とアプリが圧倒的に分かりやすいSBI証券と大きく違うのがここです。スマホアプリもパソコン画面も文字が大きく、直感的に操作できるデザインになっています。「投資信託を買う」「毎月の成績を見る」といった操作が、Amazonや楽天市場で買い物をするのと同じくらい簡単にできます。
- 楽天ポイントがザクザク貯まる・使える「楽天カード」でクレカ積立をすると楽天ポイントが貯まり、さらにその貯まったポイントを使って投資信託を買う(ポイント投資)ことも可能です。楽天銀行と連携させる(マネーブリッジ)ことで、銀行の普通預金の金利が大幅にアップする特典もあります。
- 日経新聞が無料で読める口座を開設してスマホアプリを入れるだけで、通常は有料の「日本経済新聞(日経テレコン)」の記事が無料で読めるという、隠れた神サービスがついています。
⚠️ 楽天証券のデメリット
過去に何度か「ポイント還元のルール(改悪)」が行われた歴史があります。現在は改善されて魅力的な水準に戻っていますが、将来的に楽天グループ全体の業績次第で、ポイントがつきにくくなるリスクはゼロではありません。
▶︎ 楽天証券はこんな人におすすめ!
- 楽天カードを持っている人、楽天市場をよく使う人
- スマホやパソコンの操作にあまり自信がない人
- 複雑な設定なしで、とにかく簡単にほったらかし投資を始めたい人
6. その他のネット証券はどう?(マネックス、三菱UFJ eスマート証券等)
SBI証券と楽天証券以外にも、特定の経済圏を使っている人にとってはお得なネット証券があります。簡単に紹介しておきます。
- マネックス証券: 「dカード」を使ったクレカ積立のポイント還元率が高く、dポイントユーザーに人気。アメリカ株の分析ツールが優秀。
- 三菱UFJ eスマート証券(旧 auカブコム証券): 「au PAY カード」でクレカ積立ができ、Pontaポイントが貯まる。auスマホユーザーやUQモバイルユーザーに相性が良い。
- PayPay証券: 「PayPay」アプリの中から直接投資ができる手軽さがウリ。ただし、買える商品が限定されているため、本格的にNISAをやるには少し物足りない場合も。
これらも決して悪い選択肢ではありませんが、「迷ったら業界最大手のSBIか楽天を選んでおく」という方針で全く問題ありません。
7. 迷った時の「10秒診断」!あなたにピッタリの証券会社
最後まで読んで、「うーん、やっぱりSBIか楽天か迷う!」という方は、以下のシンプルな基準でスパッと決めてしまいましょう。
- 現在、「楽天カード」を持っている👉 迷わず 【楽天証券】 で口座開設!
- 現在、「三井住友カード」を持っている👉 迷わず 【SBI証券】 で口座開設!
- どちらのカードも持っていないが、スマホの操作は得意👉 最強スペックの 【SBI証券】 がおすすめ!
- どちらのカードも持っていないし、スマホや難しい画面は苦手👉 画面が超わかりやすい 【楽天証券】 がおすすめ!
8. まとめ:証券会社選びで立ち止まらず、まずは口座開設を!
今回は、NISA口座を開設するおすすめの証券会社について解説しました。
- 銀行や窓口では絶対に開設しない(手数料が高いから)
- 手数料が安くポイントが貯まる「ネット証券」一択
- 最強の「SBI証券」か、使いやすい「楽天証券」のどちらかを選べば失敗しない
NISAを始めようとする初心者が一番最初につまずくのが、この「証券会社選び」です。「どっちの方が0.1%ポイントがお得か…」と何週間も悩み続け、結局NISAを始めないまま時間が過ぎてしまうのが、一番もったいない「最大の失敗」です。
SBI証券と楽天証券、どちらを選んでも「大正解」であることは間違いありません。
自分の持っているクレジットカードや、直感で「こっちにしよう!」と決めたら、今日、このあとすぐにでも口座開設の申し込みに進んでみてください。それが、資産形成の大きな第一歩になります。
次回予告
証券会社を決めたら、次はいよいよ口座開設の申し込みです!
次回(第5回)は、「NISAの始め方5ステップ!口座開設から買い方まで迷わずできる手順」をお届けします。
「マイナンバーカードはいつ使う?」「特定口座(源泉徴収あり)って何を選べばいいの?」など、申し込み画面で手が止まりがちな疑問をすべて解決しながら、スマホ1つで完了する手順を解説します。お楽しみに!