MENU

通貨ペアとは?種類や初心者におすすめの通貨ペアを紹介

FX(外国為替取引)は異なる国の通貨を交換することで利益を得ることを目的とした取引です。

インターネットの普及により個人投資家でも簡単に取引を始められるようになりましたが、初心者にとっては複雑に感じられることも少なくありません。

FX初心者がまず理解しておくべき基本のひとつに「通貨ペア」があります。

この記事では、通貨ペアの基本から種類、初心者におすすめの通貨ペアについて詳しく解説します。

目次

通貨ペアって何?

通貨ペアは外国為替取引(FX)において二つの異なる通貨を組み合わせたものです。FXは異なる国の通貨を売買することで利益を得ることが目的の取引ですが、これを行う際に用いるのが通貨ペアです。

たとえば、米ドル(USD)と日本円(JPY)を交換する場合、その組み合わせは「USD/JPY」のように表記されます。通貨ペアはFX取引の基本中の基本であり、その意味と仕組みを理解することが非常に重要です。

通貨ペアの基本

通貨ペアは常に二つの通貨で構成されており、最初に来る通貨を「基軸通貨(ベース通貨)」、二番目に来る通貨を「相手通貨(クオート通貨)」と言います。

たとえば、「USD/JPY」の場合、USD(米ドル)が基軸通貨、JPY(日本円)が相手通貨です。

なぜこの二つの通貨の組み合わせが重要かというと、基軸通貨1単位に対して相手通貨がどれだけの量で交換されるかを示しているからです。

つまり、「USD/JPY 110.50」と表示されている場合、1米ドルを110.50円で購入できることを意味しています。この価格は需要と供給に基づいて常に変動しており、FX取引を行う際の利益や損失に直結します。

さらに、通貨ペアには必ずそれぞれの国の経済状況や政治状況が影響を与えるため、基軸通貨と相手通貨の特性をしっかり理解しておくことが大切です。

たとえば、米ドルは世界で最も取引される通貨であり、日本円も国際的に広く使用されているため「USD/JPY」は非常に安定しており、人気のある通貨ペアともいえます。

通貨ペアの種類

通貨ペアには、主に以下の三つの種類があります。それぞれの特性を理解することで、自分の取引スタイルに合った通貨ペアを選ぶことができるでしょう。

主要通貨ペア

主要通貨ペアは米ドルを含む通貨ペアの総称で、具体的には「EUR/USD」(ユーロ/米ドル)、「GBP/USD」(英ポンド/米ドル)、「USD/JPY」(米ドル/日本円)などが該当します。

この種類の通貨ペアは取引量が非常に多く、流動性が高いという特徴があります。流動性が高いということは取引がスムーズに行えることを意味し、価格の変動も比較的安定しています。

特に、USD/JPYは日本国内でも非常に活気のある取引であり、情報が豊富で初心者にとっても理解しやすい通貨ペアです。

クロス通貨ペア

クロス通貨ペアは米ドルを含まない通貨ペアのことを指し、「EUR/JPY」(ユーロ/日本円)、「GBP/JPY」(英ポンド/日本円)などがあります。クロス通貨ペアは米ドルの影響を受けないため、その国同士の経済関係や政治状況が大きく影響します。

この種類の通貨ペアは米ドルの影響を避けたい場合や、特定の国の経済について詳しい場合に取引の対象として選ばれることが多いです。

新興国通貨ペア

新興国通貨ペアは経済が発展途上にある国の通貨が含まれる通貨ペアを指し、「USD/TRY」(米ドル/トルコリラ)、「USD/ZAR」(米ドル/南アフリカランド)などがその例です。

これらの通貨ペアは主要通貨ペアやクロス通貨ペアに比べて価格の変動が激しく、リスクが高いとされています。

しかし、その分大きな利益を出す可能性も秘めており、リスクをしっかり管理できる上級者には高い魅力があります。初心者は主要通貨ペアから始め、取引に慣れてから挑戦するのが良いでしょう。

どうやって読み取るの?

通貨ペアの価格は基軸通貨1単位に対して相手通貨がどれだけの量で交換されるかを示しており、この価格の変動が取引の利益や損失に直結します。

通貨ペアの価格は様々な要因で変動しますが、主な要因には各国の経済指標(例えば、GDP成長率、失業率、インフレ率など)、中央銀行の政策金利の変更、政治的な出来事などがあげられます。

また、相場の分析には「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」という二つの方法があり、テクニカル分析は過去の価格の動きをチャートで分析し、今後の価格を予測する方法です。

一方、ファンダメンタル分析は経済指標やニュースなどの情報を基に、価格の動きを予測する方法です。初心者はまずテクニカル分析から始め、その後ファンダメンタル分析も取り入れることで、より正確な予測ができるようになるでしょう。

初心者におすすめの通貨ペア

初心者には取引量が多く流動性が高い主要通貨ペアがおすすめです。

たとえば、「EUR/USD」(ユーロ/米ドル)や「USD/JPY」(米ドル/日本円)が挙げられます。これらの通貨ペアは情報が豊富で価格の変動が比較的安定しているため、初心者でも取引の流れをつかみやすいです。

EUR/USD(ユーロ/米ドル)

EUR/USDは世界で最も取引される通貨ペアであり、その流動性の高さから非常に安定した動きを見せます。

また、欧州と米国の経済状況に関する情報は豊富であり、初心者でも簡単にアクセスできるため分析がしやすいです。

さらに、取引手数料も比較的低くコスト面でも優れています。

USD/JPY(米ドル/日本円)

USD/JPYは日本国内で非常に人気のある通貨ペアであり、その取引量の多さから分析のための情報も豊富です。

また、相対的に変動が安定しており、リスクが低いため初心者にとって非常に扱いやすい通貨ペアともいえるでしょう。

日本人の取引者にとっては特に親しみやすく、経済動向も把握しやすいです。

まとめ

FX取引における通貨ペアの基本概念から、通貨ペアの種類、読み取り方、そして初心者におすすめの通貨ペアについて詳しく解説しました。

通貨ペアの理解はFX取引を成功させるための最初のステップであり、この基本をしっかりと押さえておくことが重要です。

通貨ペアの基本を理解し、適切な通貨ペアを選んでFX取引を始めることで、リスクを管理しつつ利益を追求することができるでしょう。

目次