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ネット証券の手数料はどんな違いがある?初心者向けにわかりやすく解説

「投資を始めたいけど、証券口座はどこを選べばいい?」「ネット証券の手数料が安いと聞くけど、何がどう違うの?」
こんな疑問を抱えている方は少なくありません。

ネット証券は、店舗を持つ証券会社に比べてコストが低く抑えられているため、初心者でも始めやすいのが特徴です。ただし、一口に手数料といってもいくつか種類があり、証券会社ごとに細かな違いがあります。
そこでこの記事では、初心者の方でも理解しやすいように、ネット証券の手数料の仕組みと各社の違いを丁寧に解説していきます。

目次

そもそもネット証券とは?

ネット証券とは、インターネットを介して株式や投資信託、債券、外国株などの金融商品を取引できる証券会社です。従来の証券会社のように店舗や担当者を介するのではなく、すべての手続きがオンライン上で完結します。

ネット証券の特徴は以下の通りです。

  • 店舗を持たず、固定費が抑えられているため手数料が安い
  • パソコンやスマホから24時間いつでも取引可能
  • 分析ツールや投資情報が充実している
  • 操作が簡単なアプリが多く、初心者でも使いやすい

最近では特にスマホアプリの使いやすさが進化しており、投資初心者でも手軽に口座開設・取引が始められる環境が整っています。

証券会社の「手数料」にはどんな種類がある?

ネット証券を比較する際、最も注目すべきポイントの一つが手数料です。ただし、手数料といっても実はいくつかの種類が存在します。それぞれの内容を理解しておきましょう。

① 売買手数料(取引手数料)

株式を売買する際に発生する手数料です。
ネット証券ではこの売買手数料をめぐって各社が激しく競争しており、定額制や回数制など様々なプランが提供されています。

定額制1回の取引ごとに数十円〜数百円
回数制1日の取引金額が一定以下なら手数料無料

② 口座管理手数料

証券口座を維持するための手数料ですが、現在は多くのネット証券で口座管理料は無料となっています。一部の有料サービス利用時に発生する場合もあります。

③ 信用取引手数料

信用取引の際に発生する手数料です。取引金額や利用プランによって異なります。

信用取引とは?

証券会社から「お金」や「株」を借りて行う取引のことです。自分が持っている資金や株だけでなく、借りた分も使って、より大きな金額の取引ができる仕組みです。

④ 投資信託の購入手数料・信託報酬

投資信託を購入する際の手数料と、保有期間中に発生する信託報酬です。現在は購入時手数料が無料(ノーロード)の商品も多く提供されています。信託報酬は商品ごとに差があり、長期運用するほど影響が大きくなります。

投資信託とは?

たくさんの人から集めたお金をひとつにまとめて、プロ(ファンドマネージャー)が株・債券・不動産などに分散して運用してくれる商品

⑤ 為替手数料(外国株・FX取引)

外国株やFXを取引する際には、通貨の両替手数料(スプレッド)がかかります。特に米国株などを始めたい方は、このコストにも注意が必要です。

主なネット証券の手数料比較(2025年6月時点)

実際に人気のある主要ネット証券の手数料を比較してみましょう。

証券会社国内株式手数料投資信託購入手数料口座管理料
SBI証券0円(条件付き)0円(ノーロード多数)無料
楽天証券0円(いちにち定額コースで条件あり)0円無料
松井証券50万円まで取引無料0円無料
マネックス証券0円(定額プランあり)0円無料
auカブコム証券0円(一定条件あり)0円無料

※条件やプラン内容は変更される場合があるので、各社の公式サイトで最新情報を確認しましょう。

ここ数年でネット証券の手数料は大きく引き下げられており、国内株の売買手数料は多くの証券会社で実質無料化が進んでいます。そのため、今は「手数料の安さ」だけでなく、「サービスの質」や「使いやすさ」で選ぶ人が増えています。

手数料以外に重視したい比較ポイント

証券会社選びでは手数料以外にも注目したいポイントがいくつかあります。

① 取扱商品の豊富さ

国内株、米国株、投資信託、債券、FX、iDeCo、NISAなど、取り扱い商品は証券会社によって違いがあります。

② 取引ツール・アプリの操作性

  • 初心者でもわかりやすいスマホアプリがあるか
  • 株価チャートや分析ツールの機能が充実しているか

③ サポート体制の充実度

  • 電話やチャット、メールで相談できる窓口の有無
  • 投資初心者向けのセミナーや動画解説など学習コンテンツ

④ キャンペーン・ポイント還元

  • 口座開設時のキャンペーン特典
  • 取引によるポイント付与(楽天ポイント、Pontaポイントなど)

これらも総合的に比較することで、自分にとって使いやすい証券口座を見つけやすくなります。

初心者におすすめのネット証券

投資スタイルや目的によって、おすすめできる証券会社も少しずつ異なります。以下を参考にしてみてください。

少額から株式投資を始めたい方はSBI証券・楽天証券・松井証券がおすすめ

これから少額で株式投資を始めたい方には、SBI証券・楽天証券・松井証券が特におすすめです。

これらのネット証券では、取引手数料が無料になるプランが充実しており、少額の取引でもコストを気にせず取引を始めることができます。

さらに、NISAやつみたてNISAにも対応しているため、税制優遇を活用しながら効率的に資産形成を進めることが可能です。

また、各社ともスマホアプリの操作性が高く、初心者でも直感的に取引ができるわかりやすい設計となっているため、投資経験がない方でも安心して利用できます。

投資信託を中心に積立したい方はSBI証券・楽天証券がおすすめ

投資信託を中心に積立投資を始めたい方には、SBI証券と楽天証券が適しています。

両社とも購入手数料が無料の投資信託(ノーロード型)が豊富に揃っており、コストを抑えながら幅広い商品から選ぶことができます。

さらに、自動積立の設定も非常に簡単で、一度設定しておけば毎月自動的に積立が行われるため、手間なく長期の資産運用が可能です。

加えて、楽天証券では楽天ポイント、SBI証券ではVポイントを使って投資することもできるので、普段の買い物などで貯めたポイントを有効活用して資産形成を進めることができます。

米国株や外国株にも挑戦したい方はSBI証券・マネックス証券がおすすめ

米国株や外国株など、海外の株式投資にも挑戦したい方には、SBI証券とマネックス証券が最適です。

両社とも取扱銘柄が非常に豊富で、アメリカをはじめとする世界各国の企業に幅広く投資することができます。

さらに、為替手数料も比較的低く設定されており、コストを抑えながら外国株投資を続けられるのが魅力です。

加えて、米国株については定期買付サービスも提供しており、決まった金額を自動で積み立てることができるため、ドルコスト平均法を活用した長期投資にも適しています。

ドルコスト平均法とは?

一定の金額を決まった間隔で継続的に投資する方法です。例えば、毎月1万円ずつ株や投資信託を購入する場合、価格が高いときは少ない数量を、価格が低いときは多い数量を買うことになります。
これにより、購入価格を平均化し、高値掴みのリスクを減らしながら長期的に安定した投資ができる

どのネット証券も基本的に口座開設は無料なので、実際に複数口座を開いて比較してみるのもおすすめです。

よくある質問(FAQ)

ネット証券を使った投資を始めるにあたって、疑問や不安を感じる方も多いでしょう。

ここでは、特によく寄せられる質問とその答えをまとめました。証券口座開設前に確認しておくと安心です。

Q. ネット証券は本当に手数料が安いの?

A. はい。特に国内株や投資信託の売買手数料は無料の証券会社が多く、コストを抑えて投資を始めやすくなっています。

Q. どの証券会社を選んでも違いはない?

A. 売買手数料は似ていますが、取扱商品、アプリの使いやすさ、サポート、ポイント還元などに違いがあるため、自分に合った証券会社を選ぶことが重要です。

Q. 手数料以外で注意すべきコストは?

A. 信託報酬(投資信託の維持コスト)、為替手数料、信用取引の金利などがかかる場合があります。取引内容に応じて確認しましょう。

まとめ

ネット証券の手数料は証券会社によって違いはあるものの、近年は売買手数料が無料になるケースが増え、初心者でも始めやすい環境が整っています。


ただし、手数料だけで選ぶのではなく、取扱商品や取引ツールの使いやすさ、サポート体制、ポイント制度なども総合的に比較して、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。


まずは気になるネット証券をいくつか比較検討し、安心して投資の第一歩を踏み出してみましょう。

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