「投資を始めたいけど、専門用語が多くてよく分からない…」と感じている方は多いのではないでしょうか?
ネット証券を使えば、スマホやパソコンで気軽に投資を始められますが、初めて触れる用語がたくさんあって戸惑うこともありますよね。
この記事では、ネット証券でよく使う基本用語から、投資の仕組み、取引や注文、便利なサービス、リスク管理まで、初心者にも分かりやすく解説します。
ネット証券用語辞典として、ぜひ参考にしてください。
ネット証券でよく使う基本用語
ネット証券での投資をスムーズに始めるためには、まず基本的な用語を理解することが大切です。専門用語が多いと感じるかもしれませんが、実はシンプルでわかりやすい言葉が多く、慣れてしまえば誰でも使いこなせます。
ここでは、ネット証券でよく使われる基本用語をわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ネット証券とは?
ネット証券とは、インターネットを通じて株式や投資信託などの金融商品を売買できる証券会社のことです。
従来の証券会社のように店舗に行く必要がなく、スマホやパソコンを使って24時間いつでも取引ができます。
そのため、仕事や家事で忙しい方でも、自分のペースで投資を始められるのが大きな魅力です。
ネット証券は、手数料が安いことも特徴です。 店舗を持たない分、コストを抑えられるため、投資家にとってメリットが大きいです。
また、初心者向けの解説やサポートも充実しているので、初めての方でも安心して始められます。
証券口座の開設と管理
ネット証券で投資を始めるには、まず「証券口座」を開設する必要があります。
証券口座は、株式や投資信託などの金融商品を売買するための口座で、銀行口座と同じように自分の資産を管理します。
口座開設は、ネット証券のホームページや専用アプリから簡単に申し込めます。
必要なのは、本人確認書類(運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなど)と銀行口座情報です。
スマホで本人確認書類の写真を撮って送るだけで、数日で口座が使えるようになります。
口座が開設できたら、ネット証券のアプリやホームページにログインして、自分の資産状況や取引履歴を確認できます。
資産管理や取引もスマホ一つで完結するので、とても便利です。
投資の仕組みを理解するための用語
投資を始めるには、まず基本的な仕組みを理解することが重要です。株式や投資信託、ETFといった用語は、投資の世界でよく出てくる言葉ですが、実際には難しくありません。
ここでは、投資の利益の種類も含めて、初心者の方にもわかりやすく解説します。これを機に投資の基本をしっかり押さえましょう。
株式・投資信託・ETFとは?
投資を始める際によく耳にする「株式」「投資信託」「ETF」について説明します。
株式は、企業が資金を集めるために発行する証券です。
株式を購入すると、その企業の「株主」になり、配当金を受け取ったり、株主総会に参加したりする権利が得られます。また、株式の値段が上がれば、売却して利益を得ることもできます。
投資信託は、多くの投資家から集めたお金をまとめて、専門家が株式や債券などに分散投資する商品です。
自分で個別の株式を選ぶ必要がなく、少額から始められるのが特徴です。
ETF(上場投資信託)は、投資信託の一種で、証券取引所に上場しているため、株式と同じように売買できます。
ETFも分散投資がしやすく、手数料が安いのが魅力です。
インカムゲインとキャピタルゲイン
投資で得られる利益には、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類があります。
インカムゲインは、資産を保有している間に得られる利益です。
たとえば、株式の配当金や投資信託の分配金、債券の利息などが該当します。
キャピタルゲインは、資産を売却したときに得られる利益です。
たとえば、株式や投資信託を購入時よりも高い価格で売却した場合の差額がキャピタルゲインとなります。
取引や注文に関する用語
ネット証券での取引をスムーズに行うためには、注文方法や取引に関する基本用語を知っておくことが大切です。注文にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や使いどころが異なります。
また、利益や損失に関する用語も理解しておくと、リスク管理がしやすくなります。ここでは、初心者にもわかりやすく取引に関する基本用語を解説しますので、参考にしてください。
注文方法の種類
ネット証券で株式や投資信託を売買する際には、いくつかの注文方法があります。
指値注文は、自分で希望する価格を指定して売買する方法です。
たとえば、「1株1,000円で買いたい」と指定すると、その価格になったときに自動で注文が執行されます。
希望通りの価格で取引できるのがメリットですが、指定した価格にならないと取引が成立しないこともあります。
成行注文は、現在の市場価格で即時に売買する方法です。
価格を指定せずに注文するため、すぐに取引が成立します。
ただし、価格が大きく変動しているときは、思わぬ価格で取引が成立する場合もあります。
信用取引・損切り・利確
信用取引は、証券会社からお金や株を借りて行う取引です。
自己資金以上の取引ができるため、利益を大きくすることもできますが、損失が拡大するリスクもあります。
初心者はまず現物取引(自己資金での取引)から始めるのがおすすめです。
損切りは、損失がこれ以上拡大しないように、あえて損を確定して売却することです。
投資では、思わぬ価格変動で損失が大きくなることがあるため、あらかじめ損切りのルールを決めておくことが大切です。
利確は、利益を確定させるために売却することです。
目標価格に達したら、利益を確実に手にするために売却します。
ネット証券の便利なサービス用語
ネット証券には、初心者でも手軽に利用できる便利なサービスや制度がたくさんあります。積立投資や自動売買の仕組みを活用すれば、忙しい方でも効率的に資産を増やせます。
また、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を上手に使うことで、投資の利益を最大化することも可能です。ここでは、そんなネット証券ならではのサービス用語をわかりやすく解説します。
積立投資・自動売買
ネット証券では、積立投資というサービスが人気です。
積立投資は、毎月決まった金額を自動で投資信託やETFに投資する仕組みです。
少額から始められ、ドルコスト平均法(値段が高い時は少なく、安い時は多く買う)でリスクを分散できます。
手間がかからず、コツコツ資産を増やしたい方にぴったりです。
自動売買は、あらかじめ条件を設定しておくことで、自動で売買を実行するサービスです。
たとえば、「株価が一定以上になったら売る」「一定以下になったら買う」などの条件を設定できます。
自動売買を活用すれば、市場の動きを逐一チェックしなくても、効率的に取引ができます。
NISA・iDeCoなどの制度
ネット証券では、NISAやiDeCoといった税制優遇制度も利用できます。
NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。
毎年一定額の投資枠が設けられており、その枠内で株式や投資信託などを購入できます。
NISA口座で運用すれば、通常かかる約20%の税金が免除されます。
iDeCoは、自分で積み立てて老後資金を準備する私的年金制度です。
掛金が全額所得控除され、運用益も非課税、60歳以降に受け取るときも税金がかかりません。
老後資金作りを目的とする方に特に人気です。
リスク管理や知っておきたい用語
投資を成功させるためには、リスクを正しく理解し、管理することが欠かせません。リスクとは損失が出る可能性のことであり、リターンとは投資によって得られる利益のことです。
これらのバランスをとりながら、複数の資産に分散して投資する「分散投資」や、資産の配分を考える「ポートフォリオ」作りが重要になります。ここでは、投資で知っておきたいリスク管理の基本用語をわかりやすく解説します。
リスクとリターン
投資には必ずリスクとリターンが伴います。
リスクは、投資の結果が不確実であること、つまり損をする可能性があることを指します。たとえば、株式の価格が下がれば損失が出ます。
リターンは、投資から得られる利益や成果のことです。リスクが高いほどリターンも大きくなる傾向がありますが、必ずしも利益が出るとは限りません。
分散投資・ポートフォリオ
分散投資は、複数の資産に分けて投資することで、リスクを減らす方法です。
たとえば、国内株式だけでなく、海外株式や債券、不動産などにも分けて投資します。
ひとつの資産が値下がりしても、他の資産がカバーしてくれることがあります。
ポートフォリオは、資産の組み合わせや配分のことです。
自分に合ったポートフォリオを組むことで、リスクを抑えながら効率的に資産を増やすことができます。
まとめ
ネット証券で投資を始める際に知っておきたい用語を、初心者にも分かりやすく解説しました。
ネット証券はスマホやパソコンで簡単に取引ができ、少額から始められるのが魅力です。
積立投資や自動売買、NISA・iDeCoなどの便利なサービスも活用すれば、無理なく資産形成ができます。
投資にはリスクがつきものですが、分散投資やポートフォリオの組み方、損切り・利確のルールを守ることで、リスクを抑えながら資産を増やすことができます。
まずは基本用語を押さえて、ネット証券を活用した資産形成を始めてみてください。